街で見かけたダットサントラック その1
ハイラックスより更に稀な日産ダットサントラックに逢いました。

サイドビュー
この車もピカピカに磨かれていて擦りキズひとつ見当たりません。
雰囲気からすると二駆でしょうね。ほとんどオリジナルのままです。

フロントビュー
アメリカでは「フロンティア」と言う名前で今でも売られています。コンパクトクラスでは「タコゥマ」( ハイラックスの現地名 ) と人気を二分する名車です。

サイドビュー
ハイラックスとは諸単元がほとんど同じです。
ただ、砂漠で機関銃を積んで突っ走る画像は余り見ませんね。中東では余り人気が無いか?
ただ、砂漠で機関銃を積んで突っ走る画像は余り見ませんね。中東では余り人気が無いか?

リアビュー
キャビンのリアウインドーは一枚物の嵌め殺しです。私のハイラックスは中央から人力で左右に開きます。
ステップバンパーはありません。それにしても綺麗だ・・
アルミ脚立や道具箱が積んである荷台からすると、仕事で使っているんでしょうね。
これからはダットラも取り上げるぞ~
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サニートラック その2
このところサニービックアップトラックを良く見かけます。( と言っても2例ですが )

サイドビュー
なんと車高を極端に低くした「シャコタン」です。シャコタンと言う単語自体近頃耳にしない死語ですね。
ちょっとした段差でも底をつきそうですが・・
タイヤハウスの上部にオーバーフェンダーが付き、幅広タイヤを履いています。

フロントビュー
前回取り上げたサニーと同様に丸目ヘッドランプですから第二世代初期型でしょう。
フロントスポイラー、砲弾型サイドミラー、牽引フックにゴム製のボンネット止め具を装備したレース仕様です。
ワイパーも運転席側の1本しかありません。

リアビュー
ガードバーが設置されています。
ガードバーの下には20ℓ位の燃料の増補タンク(?)があります。
んっ、何なんだろう?どんな使い方してるんだろう?

運転席
なんと座席は運転席側の1座のみです。しかもホールド性の良いレース用4点ベルトです。
当然のマニュアルミッション。内貼りは全部剥がしてあります。
こうなるとボンネットを開けてエンジンルームを見てみたいものですね。凄いエンジンに載せ替えてあったりして・・
急カーブが連続する峠道を、猛スピードのドリフト走行で突っ走っているんだろうか?
それはそれで、この車なら絵になりそうだ!
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サニートラック
用足しの途中で見かけた「日産・サニートラック」です。
ダットサン・サニートラックの名前で1971年から1994年まで23年間もモデルチェンジなしで販売されていた車種です。

第二世代
白と黄色のツートーンカラーの綺麗な車で、細部までピカピカに磨き上げられています。
おそらく白いオリジナル車に黄色をペイントしたんでしょうね。
ルームミラーやアンテナの先端まで黄色です。

フロントビュー
丸目ヘッドランプですから第二世代初期型でしょうね。

サイドビュー
何と言っても最大の特徴は、キャビンと荷台の継ぎ目のないワンピースボディーです。
三角窓もしっかり付いています。

リアビュー
写真では判りづらいですが後アオリのパネル全体にエンボス ( 浮出し ) 文字で「DATSUN」と書いてあります。

荷台内張り
荷台の内張りは一般的な樹脂製ではなく、何と木の板が敷き詰められています。
オーナーの愛情が十二分に感じられるキュートな一台でした。
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ジムニー新型車 発売
小型なのに本格的クロカン性能を持つスズキジムニー、四駆乗りならば注目する車です。
20年振りにモデルチェンジして新型車が発売になり、さっそく見に行って来ました。
なお解説は私の偏見に満ちたものですから、一般的には参考になりません。

側面
軽自動車規格一杯の外形寸法を確保した直線部の多い角ばった外観です。
ガマガエルみたいな形をした小型SUVが流行る中、とても新鮮に見えます。
極端にスラント ( 前傾 ) してなく、ほぼ平らなボンネットもいいですね~。
極端にスラント ( 前傾 ) してなく、ほぼ平らなボンネットもいいですね~。


前面 後面
窓も大きくどの方向もしっかりと自分の目で見て走れます。特に自動車後方が目視出来るのが良いですね。近頃の車は窓が小さく、視認性が悪すぎます。
下手をすると前方すら見えにくい車がありますね。 えっ、私の視力が落ちただけっ!?


運転席 エンジンスターター
運転席周りはシンプルで必要最小限な感じ、私はこう言うのが好きですね。また現代の車にやたら沢山付いている「小物入れ」もほとんどありません。いいなぁ、こういうの。
四駆用副変速機は従来のボタンスイッチ式から、直接レバー式に戻りました。本格クロカンですからやはりこれですよ。
頂けないのはエンジンスターターとリモコンドアオープナー。この携帯式の発信キーは防水性が全くない。海の男はウエットスーツの内側にキーを挟んで海に出ますが、潮を食うと一発で壊れます。使い物にならない。少数の海派の顧客の意見を聞いてよ・・

トランクルーム
後部座席を前に倒すとフラットになる荷室が現れます。突起物も無くほぼ四角形の空間で、使い易そうです。
ドアが2枚しか無く出入りが大変なのを考慮した上に、後席は狭く大人4人の長距離ドライブはきついでしょうね。しかも後席シートのペラペラ感は否めません。

サイドミラー
四角いサイドミラーが良いです。
軽自動車であるジムニーではそんな場面はありませんが、大きなトレーラーを牽引する場合エクステンションミラーを外側に追加する必要があります。既存のサイドミラーにゴムベルトを巻いて取付けますが、近頃流行りの外側に行くほど尖った三角形のミラーだとスポッと抜けてしまいます。
スズキの設計陣が判っていたとは考えられませんが、良く出来ています。トヨタの新型ハイラックスでさえ三角ミラー採用でがっかりしました。
左側サイドミラーの下側に付いたアンダーミラーは何でしょうか? 運転席からは良く見えません。


エンジンルーム 雨受けモール
私の認識不足でした。エンジンはインタークーラー付きのターボエンジンでした。どうりでパワーがあると思った。エンジンルームに部品がびっしりと詰まって配置されていて隙間が全くない、と言う事はなく多少の余地があります。自分で手を入れてメンテナンスする時に有効でしょうね。
カタログでも旧型への回帰を謳っていますがその一例が雨受けです。近年の車は殆どが屋根の途中に凹みを入れて、ここで雨を受けていますが、新型ジムニーはふた昔前の手法「レインモール」を採用。これが素晴らしい。
前後のルーフキャリアの間隔が大きく取れて、長い荷物でも安心して積めます。さらに脚の取り付けが格段に楽で信頼性がありますし、自作も簡単でしょう。アウトドア派にとってはルーフキャリアって結構重要なのですよ。
最後に車枠のチェックです。

カタログから
本格クロカン四駆にとって「梯子車枠 ( ラダーフレーム )」は必須アイテムで「命」とも言うべきものです。逆にどんなに四駆性能を謳っていてもモノコック車はクロカン四駆にはなり得ません。ジムニーは立派なフレームを持ってますね。
梯子の胴木部材 ( 左右両側の縦材・サイドレール ) は鋼板をプレスして形鋼に生成し、上物と下物の合間を縫う様にぐにゃぐにゃ曲げています。鋼構造物の設計に携わっていた者としてはちょっと頂けないかなぁ、応力が複雑になるのでもう少し直線にしたかった!?


ハイラックスのフレーム 大型トラックのフレーム
写真右側の大型トラックのラダーフレームはその名の通り梯子形をしており、全くの直線を呈しています。荷台が平らですからこの形状が可能で、これが構造上一番強度があります。
左側は新型ハイラックスのものです。やや大型になるので設計上の余裕が増え、曲げ区間が最小で済んでいます。
ジムニーのフレームで特筆すべき点は梯子の桟木部材( 左右の胴木を連結する横部材・クロスメンバー ) 9本のうち7本までが鋼管パイプを用いている事です。私と同じパイプ構造の好きな者が設計しているのか?或いは経済的理由か?
ちなみに私の自作ボートトレーラーの車枠も胴木は角鋼管、桟木は丸鋼管を使用しています。
色々な小細工も軽自動車の規格寸法内に全てを収めるには仕方ないんだろうね・・

梯子車枠前部
車枠最前列はプレス生成の溝形鋼の様な桟木になっています。左右の胴木以外に2か所のステー状の支えがあり、エクステンションに対して十分な強度があることが伺えます。ここいら辺はスズキ設計陣が、「何が必要か、何が望まれているか」を知り尽くしている感があります。

ボルト止め式追加クロスメンバー
更に不思議なのはXメンバーのひとつ前の「追加クロスメンバー」が胴木にボルト止めであること。エンジン部品の付け外し作業のため、桟木を脱着する必要があるのか?
これも私の認識不足でした。ジムニーって後車軸は板ばね( リーフスプリング )だと思っていました。前の代からトレーリングアーム+コイルスプリングだったそうです。基本は乗用車ですものね。

梯子車枠後部
車枠フレーム前後端に牽引フックが溶接されています。ここいら辺を手を抜かないところが立派です。
色々好き勝手述べましたが、想像通りの良さそうな車でした。定価で 153~198万円です。
私の車人生「オーラス車」候補の一つに加えましょう。
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稀種 車載トレーラー
2年前に車検場で見かけた車載トレーラーに出くわしたので、追いかけて行って写真取材です。場所は同じ千葉の車検場で、前回はフェラーリを積んでいましたが、今回はマセラッティー4台です。

SCANIA製
車台はスウェーデンのSCANIA社製で、荷台はイタリアのROLEO社製です。
千葉港に陸揚げされた高級外車をここ千葉陸運支局車検場に運び込み、予備車検を受けて日本各地に売られていきます。各地では登録だけですね。
千葉港に陸揚げされた高級外車をここ千葉陸運支局車検場に運び込み、予備車検を受けて日本各地に売られていきます。各地では登録だけですね。

後輪の後ろに連結装置がある「フルトレーラー」ですが、セミトレーラーばかりの日本では珍しい型式の上、随所に仕掛けがあるのでブログに取り上げました。
油圧シリンダが多数付いていて、車を積み込む面「プラットホーム」は積載の状況によって伸び縮みします。操作盤でレバー1本の操作です。
男の子は幾つになっても機械の仕掛けが好きなものですよ。 えっ、私だけ?
油圧シリンダが多数付いていて、車を積み込む面「プラットホーム」は積載の状況によって伸び縮みします。操作盤でレバー1本の操作です。
男の子は幾つになっても機械の仕掛けが好きなものですよ。 えっ、私だけ?


前面 後面
最初は付いていなかった後面の三角反射板は、日本の法律に従ってオーナーが自分で設置したそうです。私のと同じ物が付いていました。

ヘッド車後輪
ヘッド車 ( トラクター ) の後輪は2軸ですが、なんと前後で直径が違います。


連結部 最後尾
ヘッド車後輪の直ぐ後ろに連結装置があります。日本のトレーラーは第五輪に連結している物が大部分で連結・取り外しは簡単ですが、このトレーラーは連結したままです。
四角形のチューブの先にドローリングが付いており、ここに連結ピンが嵌まるようになっています。驚いた事にこの四角いドローバーはトレーラーに伸縮自在になっており、これも油圧シリンダで積む台数に合わせて操作します。
たまに車の写真を撮る人は居るそうですが、イの一番に連結部の写真を撮ったのは私だけだそうです( オーナー談 )
10年前、私が自作のボートトレーラーで車検を取った時に、伸縮式のドローバーで申請し、固定式に指導変更された事が思い出されます。
最後尾の荷台プラットホームもまた伸縮自在で、油圧シリンダを介して出てきます。
全部の伸縮装置を伸ばして荷台を最大長にすると車両全長は21mになるそうです。

アメリカ版トレーラー
上の写真はアメリカ・ニューヨーク近郊で見掛けた車載トレーラーです。SCANIA車と同じく後輪の後ろに連結装置がある「フルトレーラー」ですが、荷台の長さ方向は固定式でシンプルです。
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