除雪機製作 その6

 
 大きい三分割部位の中間、アームを作ります。前回お話しましたがこの部位は様々な型式と機能があり、設計者の腕の見せ所でもありまた予算によりピンキリの分かれる所でもあります。

 今回は最低限の機能をもった「キリ」仕様で作り、その後改良するものとします。


SPArm_1.jpg
 SPArm_2.jpg
   材料一式です             ベアリング(軸受け板)の切り出し

鋼板 ( フラットバー ) W=50、L=1,000、t=4.5  ベアリング ( 軸受け板 ) を切り出します
鋼管                       φ48.6、t=2.4 いわゆる足場パイプ アームの主部材「腕」になります
鋼管          φ31.2、t=1.6  左右アームを連結する部材になります
角形鋼管      □75×45×t2.3   すべてホームセンターで購入 除雪板の受桁です

 フラットバーからベアリングを切り出し、角を丸めて軸穴φ14を明けます。

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溶接風景                荷重受桁両端

 除雪板受け桁 ( うけけた ) の両端部に切り出したベアリングを溶接します。ベアリング板二枚の隙間に除雪板補強版 ( リブ板 ) に明けた穴をはめて、軸を差し込みます。これで除雪版のみがフリーで縦方向に回転します。


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  アーム本体                取り付けたところ

 
 アームのメイン部材はいわゆる足場パイプです。あらかじめメッキをしてあるので腐食の心配がかなり減るうえに、安価でどこにでも売っているのでDIYには重宝します。
 工学的には単純フレームのラーメン構造です。格点 ( 各コーナー ) の剛性が「命」です。下に掲載するように溶接が完璧ではありませんから、後々補強板溶接をしましょう。
 アームはブームの先端の穴を軸受けにして車体本体と接続し、上下に回転します。

SPArm_7.jpg   SPArm_6.jpg
今日のビード ( 受け桁軸受け板 )          ラーメン格点部   

 この頃やっと、中厚板どうしの隅肉溶接は安定してきました。写真左 
「円形パイプ×細角パイプの横付け」などはこの通り、少し乱れます。写真右


 で除雪版を取り付けてみました。軸受け穴に軸棒は寸分の狂いもなく、ぴったり収まります。軸穴の通り精度には物すごく注意して溶接・工作してきましたから。

SPArm_8.jpg
前から

SPArm_10.jpg
横から

 今回で主構造の部分は完了しました。
2箇所の連結&可動部分の接合と回転も問題無くできています。
 でも何か違うな~ ナンだろう?  やっぱりアーム部が貧弱かなぁ。
塗装していないからかなぁ。 コーナー補強板でもついたらイメージが変わるかなぁ。
 
 細かい部分の疑問も沢山出てきました。  
  ・除雪板の角度ってどうやって固定しているんだろう?
  ・路面に接する沓 ( シュー ) の構造は何がいいんだろう?
  ・障害物に当たった時に除雪板を拝ませるコイルばねの強度と寸法の資料が全く無い!!
  ・電動ウインチの操作器配線の長さが足りない。配線断面がなんと5.5sqだっ。
    そんな太いのどこで売ってるんだ?

 次回は除雪板全体を昇降させるウインチのワイヤー用のジブをブームから突き出します。
その後の作業は特殊材料のオンパレードになりますから、うまく進むかなぁ・・





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除雪機製作 その5

 
 今回で除雪板の組立溶接を終わらせます。

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シャコ万による仮止め            リブ(補強板)の直角出し

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防スパッタ液             今日のビード(溶接痕)


SPBlade_12.jpg
腰に負担の多いベタ置き溶接


 前回もお話しましたが、「溶接の腕」以前の問題でしっかり固定された仮止めが大切です。
本来は専用の「ジグ」を造り、カッチリ枠にはめて作業するのが良いのですが、一品製作の趣味の工作ですからそうもいきません。シャコ万やバイスを多用することで、なんとかしましょう。

 これも前回お話しましたが溶接火花がやたらに飛び散ります。それらが周りの板材に付着するのを防ぐ為に防スパッタ液をスプレーします。(左上の写真) これが牛乳瓶一本の容量でなんと千六百幾らです。高~い・・

SPBlade_16.jpg  SPBlade_15.jpg
除雪板下端                  先端溶接

 除雪板本体は緩いR(650R)が付いて内側に丸まっています。ところが長手補強材の50アングルは平材ですから数ミリの空きがでます。
 ここに雪が詰まって錆の元になるのを嫌って溶接で塞ぎます。これもシャコ万で無理むりに絞って溶接しました。


 飛び飛びにしか溶接していませんが、延長そのものが長いため結構時間が掛かりました。
やっと終わり盛上げ過ぎやバリ・スパッタをサンダーで削り取って完成です↓。

SPBlade_17.jpg  SPBlade_18.jpg
表面                     裏面

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防錆ベンガラ塗装

 更に表面を布やすり(#120)で磨き、防錆塗装をして今日の作業は終わりです。

 次回からはいよいよアームの製作です。今まで作った車側のヒッチメンバー、ウィンチベースのブームそして今日完成した除雪板(スノーブレード) は設計の自由度が少なく、外からの要因で決められた寸法や形状でした。
 

 ところがアームにはそれがありません。ブームとブレードを接続して応力を伝達し、上下左右に自由に動けばそれでOKです。ブレードをスイングさせることも出来ますし、路面へ触れる角度を変えることも可能です。まあ腕の見せ所でしょうね。

 ただ今回は余分な時間が取れそうに無いので、最低限昇降作動のみのアームにする予定です。






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