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ヨットレース用腕時計

 
 ヨットのレース用に作られた腕時計があります。

 ヨットは海上で止まることは出来ません。特に私の艇「トーネード」は高速帆走のみを目的に作られた艇種なので、海上では常に走っています。
 それでヨットレースの一般的なスタート方法として、予め決められた時刻にスタートラインを横切ることでスタートしたとみなされます。多くの場合スタートラインは本部艇とマーク艇の見通し上とされ、スタート時刻は5分前に予備信号として本部艇上で発せられます。予備信号は信号音と信号旗の掲揚でなされます。
 レース参加艇はこの予備信号を見落とすまいとして、本部艇の周囲に集まって来ます。さらに予定時刻ピッタリに最高スピードでスタートラインを切ろうとして、自分艇の位置を逆算し壮絶な位置取り合戦となります。
 また急ぐあまり僅かでも早くスタートラインを横切れば、失格となってしまいます。

 こんなレーススタートの為だけに作られたのが「ヨット用腕時計」です。普通の時計にストップウォッチ機能を充実させ、手袋を嵌めていても簡単に操作できるようになっています。
 

Watch_1.jpg
セイコー ヨットタイマー 「シルバーウェーブ」

Watch_9.jpg
裏側の音響溝
 
 腕時計がデジタル化されて間もない頃の製品です。これが世に出る以前は防水のストップウォッチや針式の時計に回転ベゼルを合わせて使用していました。私は販売されて間もない1981年 ( 37年前 ) に購入。当時3~4万円した記憶があります。
 ベゼルを回してモードを選び、ボタンで開始・停止をしていました。定刻30秒前からブザー音で知らせてくれる優れ物で、しかもケース裏側に刻まれた深さ 1.0mm 位の溝により小さな音を増幅させて、風や波の音の中でも良く聞こえました。
 20年位使い続けヨットの色々な所に擦ったりぶつけたりし、飾りが剥がれたりしてボロボロになってしまいました。途中ベルトを2~3回取り替えて、最終的には液晶表示が壊れてしまいました。

 Watch_7.jpg
ロンスタン セーリングウァッチ 「クリアースタート」
 
 次に購入したのがこれ。オーストラリアのヨット用品メーカー、ロンスタン社のものです。2003年に他の部品とともに直輸入。8千円位でした。世界的なヨット部品メーカーの製品だけあって、抜群の使い勝手でした。15年間使用し傷だらけでしたが、今年に入りベルトが切れてしまいました。一体成型の物なのでベルトだけの交換が利かず、やむなく引退。



Watch_10.jpg
カシオ #2926
 
 そして今回入手したのが、これ。ネットで購入したカシオ海外モデルのヨットタイマー#2926 、何と2,700円。ケース裏側にMade in China の刻印、「海外モデル」って何だ? 今一つ怪しいがちゃんと動いているからいいか!? 説明書は英語、スペイン語、ポルトガル語、繁字中国語およびアラビア語( 推定 )。
 指定時間で逆算ストップウォッチモードはしっかり付いているし、最後の10秒間はブザー音で知らせてくれる。ただし音量が小さく、波と風の中で聞こえるかは疑問。
 経度登録による月齢計、潮位計( タイドグラフ ) や二ヶ国時刻表示( デュアルタイム )も付いている。私にはデュアルタイムは便利だ。
 40年前 4万円した機能が現在3千円だ! 余り頑丈そうとは思えない外殻だし、耐久性を含めての使い勝手はこれから評価するとしましょう。
 私にとっては最後のヨットウォッチになるでしょうし、10年はもたなくても良しとしましょう。




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Watch_3.jpg  Watch_4.jpg
デル・マール ウォッチ
 
 北米最大かつ世界最大のボート用品店ウエスト・マリンから2000年ころ通販で購入。1万2千円。
 文字盤の文字が信号旗で表示されており、時計部分を上に開くと下側にコンパスが表われる。コンパス自体が透明で、海図の上に置いて使用が出来る。さらにコンパスローズ ( 目盛り枠 ) が自由に回転出来るため、自艇進行方向の測定 ( ベアリング ) が簡単にできる優れ物。
 ハードなヨットレースには適していません。 


Watch_5.jpg  Watch_6.jpg
スイス・カタマランウォッチ
 
 16年前 ( 2002年 ) に購入。ブランド名「カタマラン」で、モデル名「トーネード」ならば買うっきゃない、として衝動買い。20万円弱。これ以前も以降も自分では一番高価な腕時計。もちろん海へは付けて行きません。ドレスコードでスマートカジュアル場面に着用。
 行きつけの時計職人に見てもらったところ「ムーブメント( 中の機械部分 ) は二流品」と酷評でしたが、自分では思い入れて使用しています。






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No title

> Cool Japan さん

そうですね、まるっきりのヨットレース用の時計は日常ユースには向きませんね。「正確に時刻を知る」点は問題ありませんが、見ていて楽しいとか所有する楽しさはありません。
その点4番目のアナログコンパス付きの時計は、ワクワクする楽しさがあります。

No title

やっぱりヨット用の腕時計ってあったんですね!
上の3種類は一般人が日常に使うにはちょっと適さないみたいです・・
4番目のリアルなコンパスが内蔵されているのは、いかにも航海っていう感じがします。

No title

> アカツメ さん

逆算ストップウォッチとして使用するので、針式よりはデジタル表示の方が使いやすいですね。
シルバーウェーブは外郭ケースがステンレス塊を彫り込んで作った感があり、いかにも頑丈でした。実際長年の酷使に耐えてくれましたし、名器と言えますね。ヤフオクをチェックしてみます。

No title

こんにちは。
セイコーのヨットタイマーは 7A28-7090 が有名です。
今でも人気で高価取引されています。しかし実用的なのは
デジタルのシルバーウェーブのほうでしょうね。実際に使用されて
使い込まれた姿を見ると説得力があります。これぞ素晴らしい道具
ですね。カッコいい。
いまでもたまにヤフオクに可動品が出品されますよ。
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